第2章 2話
あれから半年。
私と消太にぃは毎日ヒーローとして働いた。
勿論消太にぃは教師としても働いていて。
充実した半年間だった。
約束していたメディア関係も決してゼロではなかったけれど、今のご時世SNSが発達していて私に関するものだけを削除するのは逆に不審すぎるからと
SNS上は私が掲載しまくりだった。
まぁ、謎多きヒーローぐらいにしか思っていないだろう。
私のコスチュームは顔が完全に隠れているから、 バレる可能性がない。
それに念の為学校に頼むヒーローコスチュームも違うのにしておいた。
私は言葉だけで、考えるのは業者さんだから違うのになっているかよく分からないけれど。
学校のはあくまで“想像”ではなく、“創造”がメインのコスチュームをお願いしているから、“想像”では万全じゃない。
でも、何があるかわからない。という理由で位置情報メガネは付けてもらっている。
(相澤)
「彩夏...そろそろ出ないと遅刻するぞ。」
あれ?もうそんな時間か
(彩夏)
「分かった!
じゃあそろそろ行ってくるよ
消太にぃ」
(相澤)
「あぁ。
学校で消太にぃとかやめろよ。
もし、バレたらただの親戚ってことにしとけ。
一緒に住んでるとか言うなよ」
...分かってる。それを言ってしまった瞬間
もう、消太にぃと一緒に暮らせないことくらい。
(彩夏)
「大丈夫。
ほかのヒーローとかも知ってるんでしょ?親戚ってことは。
フォローくらいしてくれるでしょ」
(相澤)
「そうだが後で面倒くさいだろ。
ほら、さっさと行け。」
(彩夏)
「いってきます。消太にぃ」
(相澤)
「いってこい、怪我するなよ」