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シ ジ ミ メ .
第1章 遠き日の
今から16年前の、
吹雪が酷く凍えるような寒い日の明朝...
山河村(さんがむら)という村の裏の
山河山(さんがやま)の中腹辺り...
大きな溶岩の前で若い青年が土下座をして
しきりに何かをお願いしている。
この溶岩は、
“ぬらりひょんの腰掛け”と言われ、
村人からは恐れられている。
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