Sapphire〈小悪魔系男子にご注意asobase?〉
第55章 もしも…
二宮さんの真摯な告白を聞いた日
涙が止まら無くなって……
熱を出してしまったの
-翔の部屋-
翔「妃那ちゃん……」
妃那「翔ちゃん大丈夫?」
翔「そんなに高く無いから……」
さっき計った時38°c位だったし
妃那「そうかな? 一番辛いトコ……」
翔「妃那ちゃん、智さんと幸せ?」
妃那「うん……」
翔「良かった…… 妃那ちゃん、私ね、二宮さんとマタ巡り逢えたの…… 前に、園の孝次くんに『好きな人は?』って聞かれて『いないかな』って答えちゃったの…… まだ間に合うかな?」
妃那「もちろんよ! 二宮さんの気持ちの深さが二人を…… マタ巡り逢えたのは『奇蹟』…… ううん『必然』だったの! だから頑張って翔ちゃん」
妃那ちゃん…… ありがとう……
──-
智.潤.妃那side
妃那「私。何で二宮さん見て、気が付かなかったんだろう?」
潤「それは…… 一蓮托生《笑》。一緒に熱を出して一緒に忘れたから!」
智「なるほど…… 二宮くんの名前を二人から聞かなかったはずだ……」
翔ちゃん……
物事には『タイミング』と『勇気』と『決断力』そして『必然』もあるんだね
二宮くんと幸せになってね…… 翔ちゃん
大好きだったよ……
──-
カズside
孝次に謝りたい事がある
って言われたんだけど……
カズ「お母さんが翔ちゃんに逢いたがってる?」
横田「翔ちゃんの気持ちを、第一に考えますが……」
施設長……
今回の事件は
翔ちゃんのお母さんに
そしてお父さんに伝えない……
なんて事出来無い大きな事件で……
可哀想に……
翔ちゃん、熱を出してるんだ
熱が下がった翔ちゃんに伝えたけど……
無理しなくて良いんだからね?
カズ「良かった…… 翔ちゃん」
翔「お母さんに…… 逢いたい……」
カズ「うん。分かった」