Sapphire〈小悪魔系男子にご注意asobase?〉
第7章 イチイチ
雅紀side
リビングで酒を飲みつつバラエティ見てたんだけど、フイに鳴ったの携帯電話が。もう一気に酔いが覚めた感じ……急いで俺はタクシーで、俺の勤めている高校の生徒、担任しているクラスの女の子櫻井翔さん。家庭環境にチョッとあるから気を付けてはいたんだよ? なのに……
コンコン
相葉『サクラ!』
翔『~え? 先生??』
俺を先生と呼ぶ前に、なんか言ってたけど聞こえなくて……思わず
雅紀『大丈夫?』
ってまず聞いてあげるべきだったのに
雅紀「誰? この男の子?」
って聞いちゃって……
雅紀「だってダッテこんな夜にさ、病室に男の子なんて怪我してんだよ?」
カズ「全部口に出てますけど?」(笑)
雅紀「は? あれ?」
翔「先生煩いです。病室で……」
カズ「先生にしちゃ、落ち着きねぇな」
雅紀「君は何なのかな? さっきからイチイチ……」
カズ「俺は二宮和也です。~ということでここにおります」
二宮和也と名乗った彼、事の経緯を簡単に話してくれたんだけど……
雅紀「入院手続きとかあるかと思ったんだけど……警察官の人がしてくれてるの……」
カズ「アナタばかですか? 普通警察官が入院の準備ナンテしませんよ。いくら被害者二人のだからってそこまですると思いますか?」
雅紀「そう言われると……っていうか、ばか?」
カズ「ね? 翔ちゃん! 松本さんと知り合い……なんスよね?」
一瞬軽くフっと笑ったサクラ……
翔「貴方じゃないですか? 松本さんと知り合いは……ってか翔ちゃん?」
カズ「遅っ! (笑)相葉先生と『サクラ』呼びが被るのがイヤだったんスよ! 翔ちゃん」
怪我している割りに二宮くんと謎の会話して……
雅紀「良かった意外と……」
カズ「イヤ俺には現実逃避……違うな不安から……話してる感じ? ……だって普段は少し冷めた目で物事見ているだろ」
個室だし色々連絡あるだろうからと携帯電話オッケーらしんだよね
イチイチ突っ掛かってくる二宮くんに、多少苛立と……
今日始めましての二人だって話なのに、すでにサクラの事、分かっている二宮くんに感心のしていたんだけど……