Sapphire〈小悪魔系男子にご注意asobase?〉
第27章 まさか… ストーカー?
応接室の扉を開けて
(お母さん……)
そこには母と、智さんのお母さんが……
施設長『お話し、終わったら声を掛けて下さい』
どっか行っちゃうし
心配で二宮さんはここにいたのかな?
里那「翔ちゃんここに座って……」
ただ、母の話を黙って聞いてた。私の悪い癖で、一歩引いた目で物事見てる癖があるから……
言い訳とか…… もうずっとそうかなって考えて来た事と一緒だから
もう聞かなくていいよって……
もう、家の事に煩わされたく無いのに……
でも、智さんのお母さんは別。おばちゃんとうちの母、大学の先輩後輩みたいで……
3つ離れてるから、お世話になった。父と喧嘩したりした時とか相談してたって
智菜『逃げておいでって』
隣に引っ越す事を進めてくれたそう
私が3歳位の時
一時のつかの間の幸せ……
すぐに場所探し当てられたって……
里那「私と妃那ちゃんの為に離婚を諦めた」
とか……言われてもさ……
智菜「ばかな事言わないの!」
おばちゃんの存在、私達姉妹には救いだった
里那「いつか許してもらえる日が来たなら…… 一緒に暮らしたいわ」
智菜「私の方がここに遊びに来るわね?」
翔「お母さん、妃那ちゃんにきちんと謝罪してちょうだい。正当防衛って言われても…… 妃那ちゃん可哀想泣いてるかもしれないもん」
里那「そうよね……」
翔「おばちゃん、おじちゃん、私達の為に嫌な思いしてませんか? 花菜《はな》ちゃんも……」
私、人なんか信じ無い! って思ってたけど……
ここ1.2ヶ月の間で、こんなにも私の事心配してくれる人に出会えて……
頑張れそうかなって……
私の行くトコに二宮さん……
フリースクールに…… 二宮さん……
翔「まさか…… ストーカー?」
カズ「な訳無いでしょが!」
だって! だってっ!
*花菜智の姉