Sapphire〈小悪魔系男子にご注意asobase?〉
第17章 タイミングと勇気と決断力
翔side
ビックリして涙が止まっちゃった……
智「翔ちゃん? どうした? 泣いて……」
ごめんなさい。智さんなんか……ここ最近起こる事があまりに非現実的で、なんで? どうして? って思う事ばかりで……
二宮さんは……なんか気が付いたんですね? でもわざと呆れた風に
カズ 「だ.か.ら.人の話は聞こうね? さっき説明したでしょ?」
って確かに。一語ずつ区切られた……そしてポツリ
カズ「スゲーな相葉先生の行動力……」
妃那ちゃんの学校の学部変更とかの話聞いて、資料持って来たって……相葉先生
雅紀「思ったんだよねぇ、ヨシ! 後で俺、説明も兼ねてお見舞い行ってこよう!」
潤「一人じゃ心配だ……俺も……親父さん警察の監視下で病院に……伝えに行かなきゃだし」
さりげなくあの人の事……潤さん
智「相変わらずスマートだねぇ。松本くんは」
涙腺壊れたみたい……マタ涙が……溢れて
カズ、智「翔ちゃん?」
翔「私も……上手くコミュニケーション取れれば……ううん。初めは妃那ちゃんも……でも自分から積極的に話しかけて一生懸命伝えたい事伝えてた。いつも私のフォローしてくれて、話の輪に入りやすいように……良い事を自ら手繰り寄せて……皆に愛されるの、当たり前だよね? でもね、物事にはタイミングってあるんだと思う。だって妃那ちゃんは、新しくスタートするタイミングで大学生の年になったし。けど、私はもう一年高校がある。智さんに会いに行くタイミングも……手の事は可哀想だけど、まだ変更出来る。私は……もう……高校も無理かな? 妃那ちゃんの事好き! 『智さんと一緒にいたいから』ってフランスにって決めて。可愛いもん! タイミングと勇気と決断力が大事だったんだ!」
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男達side
(全く困ったおバカさんだね。諦めが良過ぎるよ翔ちゃん。)
(流石の集中力……けどさ、気を付けないと危ないよね?)
(オイラと妃那のタイミング……そして翔ちゃんとのタイミング……)
(最初顔色も悪かったのに……途中からガッカリ……で、妃那、智さんを応援し出した……無意識に……)
(『タイミング』に『勇気と決断力』が増えてるし……いいの? それで? 大野さんの事? タイミングと勇気、決断力……俺いいんだね? ……)