Sapphire〈小悪魔系男子にご注意asobase?〉
第11章 太陽と月の姉妹
翔 side
あの日から10日、3月に
お姉ちゃんの怪我、日常生活には殆ど影響無いって……
但し、絵筆……握るとか……医者は日常的にはって……嘘ばっか支障だらけ……箸、スプーン、洋服のボタンとか……リハビリで少しでも良くなって欲しいな……
って本気で思ったんだよ?
『妃那ちゃんはお喋り上手いけど、翔ちゃんは……大人しいね。太陽と月だ』
上手く話せないのって……ダメなの?
──────ー
潤「正当防衛だって」
(性格はそれぞれちが……)
雅紀「サクラ決まった? 悪い様にしないから、はいこれね」
(……私、皆に見えてる?)
カズ「木田先生《リハビリ担当医》から、預かって来た、メニューとか……」
翔の母『全く、あの人と翔はつまら……居て楽だわ、妃那は私に似て……』
(つまらないって言おうとしたくせに……、と言ってお姉ちゃんはお喋りって……誉めたんじゃない、自分に似すぎてって……)
……何で? 人の声がする……
翔の父『フン、アイツに性格の似た妃那に、顔の似た翔……』
つまらない子供可愛くない、お喋りな子供も、性格が似ていても、顔が似てるのもダメ
アナタ達が不仲なのは勝手、別れも仕方無いよ。でも、遠回しに相手の悪口とかさ、言って欲しくなかったよ
潤「~と言う事で彼女達は退学本決まり……ま、当たり前だけどな!」
翔「親にとって、お姉ちゃんと私は同等なのに…… 他の人達にはお姉ちゃんしか見えてない……人とのコミュニケーションの取れない子はダメなの?!」
雅紀「何? 急にどうしたサクラ!?」
カズ「スンゲー深いテーマで考え事してんのに、俺たちが脇からごちゃごちゃ言ってるから、つい声に出ちゃった感じ? ね、翔ちゃん? それにきっと俺たちが言った事一言も入ってないと思うよ」
空耳じゃあ無い? ……何で? 3人が居るの?!
ートントンー
雅紀「ハーイ!」
ここは私の部屋……なぜに相葉先生が返事すんの?
もうこれ以上の人は……
病室の扉開いたドアの向こうに……
もうなんなの?
なんで??
日本へ帰って来たのか……お姉ちゃんと話し合うって言ってたもんね?
智「翔ちゃん!」
智さん……