Sapphire〈小悪魔系男子にご注意asobase?〉
第76章 親の思い
翔side
もう…… 頭の中グチャグチャだよ
そんな中、二宮さんから
カズ『ちょっと会って欲しい人がいるから、翔ちゃん俺の家に行こ?』
って。何でって思いながら結局、付いて来ちゃって…… 私何やってんだろ?
二宮家リビング
和奈「久し振りね。翔ちゃん。私の事覚えてる?」
夢の中で合った? 違う…… あの時、潤さんの隣にいた9歳ぐらいの女の子?
懐かしい…… と思って涙溢れて来て。喋れないと思って、頷いてみせると
和奈「カズの言うとおり、感受性の優れた、優しい女の子だね。翔ちゃんは?」
褒められたのかな? 合わせたい人って…… 和奈さん?
どうしてだろ? って思っていると
和奈「カズ、お母さんと潤から話し聞いて。カズと私の事で、思う事があるんじゃないか? と思って。話したいな…… と思って」
今、和奈さん、『潤』って言ったよね? なんで潤さんが出てくるんだろう?
カズ「すげぇタイムリーな話だ」
二宮さん。相変わらず分かったみたい
姉弟だけの、分かっている話みたいなのに、尚更なぜ? 私が呼ばれたんだろう?
和奈「私、二宮家の後を継ぐって言ったけど、お母さんがカズの話をしてくれながら、私には『和奈の気持ちは嬉しかったけど、私達の気持ちとしては、二宮家の事を思って望まない人と結ばれたり、そんな事になって欲しくは無いの。それにおじいちゃんも『例え二宮家の名を継ぐ者がいなくても、和奈と、カズの子供は、二宮家の血を引いてるのには変わりないのだから。自分の思う人と一緒になりなさい。家の事は気にしなくていい』って言ってたよ』って」