第69章 自分の心を守る為…

　カズside　

　翔『大丈夫です。二宮さん、私逃げないで『あの人』と向き合いしたいから……』

『あの人』……　翔ちゃんにお父さんから連絡があったって事？　

　そして……


　翔『怖いよ……』

　って呟いた翔ちゃん……


　スマホを眺めてた翔ちゃんが

　翔「妃那ちゃんも一緒じゃなきゃダメなの……？」

　会いたがってるって事か……　俺は思わず天を仰いでた……　だって……


　ーコンコンー

　翔「はい」

　翔ちゃんが返事をすると入って来たのは、大野さんと妃那さんで……

　翔「妃那ちゃん……」


　妃那さんの表情見た瞬間

　涙した翔ちゃん

　ソファに並んで座り、一言二言。互いの意思を確認し合っているのを見守りながら……


　俺は大野さんと、ダイニングの椅子に座り

　カズ「大野さん、俺翔ちゃんに散々『何でも俺に言え』って言って来たんスよ。他人に言うには苦しい事迄、言いたくない事だってあるはずなのに……　俺」

　智「二宮くん、俺も親にそうやって教わったけど『何でも』イコール『全部』じゃ無いじゃん？　人それぞれだけど、話したい事。話したくない事。を自分で選んで皆、さ……」

　そうだよね……