Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第122章 子供達の愛~未来編~
鈴奈&颯汰
鈴奈『ねぇ、子供の頃、人に嫌がらせした人って自分の子供にどんな顔して……』
颯汰『嫌がらせをするな。って伝えるんだろな?』
鈴奈が中3の冬、最後の頑張りが効かなくなって、1ヵ月に1回
『学校に行きたくない』って泣いた時
『後少しだ』って口が裂けても言えなかった
何でだろうね? 人が前を向いて頑張ろう。って思った時に、見えない力とか
本人関係ない事で周りがごちゃごちゃ言うの
それで、どれだけ傷つくか想像もつかないんだ
人の心の痛みも推し量れないで……
颯汰『鈴奈、俺の会社の為、頑張ってくれるのありがたいよ。けど、今はお腹の中の子供の為に大事な時。休む事もありなんじゃねぇか?』
鈴奈『颯太…… いつも私のを励ましてくれて、道を示し、導いてくれてありがとう』
ホントは繊細な鈴奈。知抄と萌達の為、逃げたりせず良く頑張ったね
これからは、俺に目一杯甘えろよ
俺は、鈴奈に『もっと自分優先でも良いよ』って言いたいけど……
頑張り過ぎて、疲れた時は俺に何でもぶつけて来いよ
受け止めるから
知抄&奏汰
子供の頃は、おしゃまだった知抄
余りにも理不尽な傷付けられ方をしたせいで……
苦しかったよな
何よりも、鈴奈と知抄をも傷付けたんじゃないか? って…… 可哀想だった
決して3人は間違ってない! 知抄の行動は褒められてしかるべきだったのに……
知抄『後援会のパーティ、円卓にしたら上座とか下座とか……』
奏汰『立食にしよう? 知抄。いつもありがとう。今はさ、お腹の子供の事をさ、一番に考えて欲しいな……』
知抄『奏汰くん、いつも、そのままで良いよって。無理するなって…… 私を受け止めてくれてありがとう』
俺はプロサッカー選手になった
知抄変わったんだ。積極的に人前に出て、俺のスケジュール管理に、パーティーの準備とか
元々の明るい性格を出せる様に。そこでも色々と人達の…… あの人と隣の席は嫌だ。上座にしろとか……
メンツ? プライド? そんなもん何になる?
叶えられなかったからって、相手を攻撃するのはみっともないよ
知抄は俺が守るんだ
もう矢面に立たさせたくねぇんだよ
だから…… プロのイベント会社に依頼してやる!