Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第118章 女のケジメ
カズside
翔『カズさんの家に女のケジメ。挨拶に』
俺の中では、翔ちゃんのお父さんに挨拶した時点でヤリキッタ!
のに……
カズ「折角の連休でしょ? 帰って体を休めるとかさ…… 俺とどっか違うトコに行くとかさ……」
無駄な抵抗と分かりつつ、俺は抵抗を試みてるんですけど……
翔「カズさんは男のケジメを、筋を通して下さったんです。私にだって、その義務はあると思います」
翔ちゃんの性格からして、そうなるんでしょうな
まあいっか…… ウチの母さん喜ぶだろうし。 今日は平日だしな。まさか父さんと兄貴迄は……
旅館の仕事で、平日に二人が休んだら大変な事態になるだろうしね
翔ちゃんが
翔『突然伺うなんてあり得ません!』
そう言って自ら連絡したから、万が一の事もあるけど…… 父さんも翔ちゃんの事気に入って『良い子だ』ってしきりにさ言ってんだよね
-二宮家-
翔「お久し振りです。お母様」
和乃「翔ちゃん! 良く来てくれたわね。待ってたわ! ずっと、また会いたくて仕方なかったのよ! ウチの人も、幸也も会いたがったんだけど。仕事があるからごめんなさいね」
翔「そうですよね。良く考えたら今日は平日なのに…… お母様に、お仕事お休みさせてしまって本当に申し訳ございません」
カズ「翔ちゃん、ホント気にしなくていいから」
やっぱり…… 翔ちゃん。そこを気にしてマズイ事をしたって
苦しそうな表情をしているね……
けど、ウチのお母さんはそんなこと気にするようなタイプじゃないし
翔ちゃんのこと大好きだからさ
和乃「もう本当良い子なんだから。そんな事気にしなくていいのよ? それよりチーズケーキ焼いたの! カフェラテも用意したし、一緒に頂きましょ?」
翔「はい!」