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Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N

第2章 働く意義


 カズside

 金曜日ランチの忙しい中

 カズ「相葉さん、冷蔵庫の整理して!」

 指示したけど……

 雅紀「了解!」

 調理補助の相葉さんこの言葉の意味を

(理解してない……か……)

 人それぞれ、理解力も能力も違うのは当たり前、現に今日ホール担当の佐藤さんは理解しているし(週変わりで調理補助とホール交替)

 俺がさ、真意を伝えればさ良い事なの、分かってんの……そろそろ、きちんと……いつか分かるだろうで済ます問題じゃないしな

 PM14:30過ぎ……賄いを作っている相葉さん

 冷蔵庫の中確認

(出来ている……けど)

 賄いの仕上げ(盛り付けセッティング等)を佐藤さんに任すと

 カズ「相葉さん冷蔵庫の整理ありがとう」

 俺やな奴だ……相葉さんも俺の顔見つめ

 雅紀「カズ……俺さ、今更ながらに気が付いたの、親父や、前の職場でも……俺は翔ちゃんに……」

(翔ちゃん……間違ってないけど間違えだよ)

 カズ「翔ちゃん、賄い食べて帰りなよ」

 翔「……いえ、ありがとうございます、御免なさいお気持ちだけ……15:00には……」

 カズ「……そっか……でも、少し時間いい?」

 翔「……はい」

 佐藤さん、丹部さん二人で賄いを……悪いけど……相葉さん、翔ちゃんに事務室兼ロッカールームに来てもらうと

 雅紀「翔ちゃん、さっきはありがとうカズ……シェフに『ありがとう』って言われたんだ、当たりだった、俺が気付いてすべき事なのにさ助かったよ」

(先越された……)

 動揺を隠せず、瞳を揺らす翔ちゃん……
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