Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第98章 ヤキモチ焼いた罰ね
鈴奈side
あたし、消えて無くなりたいと思った
颯汰は聡明だから、色々先が読めてチョっと毒舌で。あたしも気の強い方だし、喧嘩ばかり
あたしが学校で嫌がらせ受けてた時
颯太『強がらなくていい』
って言ってくれた人。大好きなの
颯汰の憧れの翔ちゃん。可愛くてどこか儚くて、あたしも本当に尊敬している
大好きな翔ちゃん
それなのに……颯汰に嫌われたよね?
颯汰「鈴奈……不安にさせてゴメンな。さっきも言わなかったっけ?俺の鈴奈への気持ちは、揺らぐ事なんてねぇから心配すんな!」
鈴奈「颯汰……」
颯汰「鈴奈……他にも思う事あるだろ? どうした?」
颯汰……いつもあたしの思いを受け止めてくれる人
嬉しくて涙が止まらなくなっちゃったの
知抄side
私消えてなくなりたいよ
初めは幼馴染でお兄ちゃん。って思ってた奏汰くん
私のために、嫌がらせを受けている鈴奈ちゃんや、萌ちゃんに申し訳なくて…… 苦しい時
奏汰『お前は悪くないよ』
って言ってくれた人。大好きなの
奏汰くんの憧れの珠ちゃん。可愛いくて……心の傷に涙してる。私本当に尊敬している
大好きな珠ちゃん
なのに……奏汰くんに嫌われたらどうしよう?
奏汰「知抄?何があった?俺の想いは揺るがないから」
知抄「奏汰くん……」
奏汰「知抄、他に何悩んでんの?」
奏汰くんいつも私の味方ていてくれた
嬉しくて泣いちゃったの
カズside
颯汰「鈴奈……萌と知抄が学校から居なくなって。色々言いたがる奴がまた……『後半年で中学卒業だから頑張れ!』なんてバカな事言えないし」
カズ「又か……弱い立場の人や、人と違う所があると何で……颯汰は鈴奈ちゃんを守ってやれよ!」
颯汰「分かってる。後、翔ちゃんに焼きもち焼いて悪い事したって……」
雅紀side
奏汰「知抄さ、鈴奈を残して転校した事を悔いてる…… 鈴奈がさ萌もいないから学校で……」
雅紀「自分のイライラを他人にぶつけたり、ターゲットを延々責めたり……ホントムカつく! 奏汰はずっと知抄ちゃんの味方でいてあげなよ!」
奏汰「分かってる。珠ちゃんに悪い事したって……焼きもち焼いたりしてって」