Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第97章 何がキミを不安にさせたの?
颯汰.奏汰side
奏汰「翔ちゃんと、珠ちゃんが納得してるんだから俺達はさ、見守るだけしか出来ないよな」
颯汰「ああ。カズさんも、雅紀さんも、本気で翔ちゃんと珠ちゃんを…… あれ? 談話室開いてる?」
開いてるというか…… 閉め忘れ?
チョー先生は、ルールには厳しいんだ…… 使用許可を貰ってからで無いと使えない談話室
颯汰「大事な話なら閉め忘れんな……」
鈴奈『カズくんは翔ちゃんが好きで……』
知抄『まぁくんは珠ちゃんが好きで……』
カズ.雅紀『うん』
鈴奈.知抄『颯汰と奏汰(くん)もなの……』
颯汰「は? 鈴奈?」
奏汰「何?? 知抄?」
青天の霹靂…… 確かに…… 以前は……
何がキミを不安にさせたの?
カズside
青天の霹靂…… ビックリし過ぎて声が出ないんだけど……
イヤ…… とにかく彼女達の不安を増長した原因を、俺と相葉さんは作ったのだろうから……
とにかく話を聞いてあげなくちゃと思って
カズ「鈴奈ちゃん、知抄ちゃん、俺と相葉さんが、二人を不安にさせて傷付ける様な事したり言ったんだよね? ゴメン…… 思い当たらなくて……」
相葉「颯汰はを鈴奈ちゃん、奏汰は知抄ちゃんを凄く大事にしてるじゃない……」
颯汰「鈴奈! 俺の気持ちは揺らいだりしねぇよ!」
奏汰「知抄! 俺の想いは揺らがねぇから!」
カズ.雅紀(王子様登場……)
(気持ち(想い)が揺らぐ? そっか…… 二人の不安は…… 凄い解るよ……)
自分の事、相手は思ってくれているって分かってはいても…… けど、他の女性(男性)に優しくしたりするのを見ると……
恋をしている人なら誰でも経験していると思う。好きだからこそ不安になったり…… 嫉妬したり……
鈴奈「あたし。翔ちゃんと、珠ちゃんが大好き! 翔ちゃんは、カズくんを大好きだって分かってるの…… でも、颯汰は翔ちゃんをずっと見守って来た…… 大切な存在だから……」
知抄「私も。翔ちゃんと、珠ちゃんが大好き! 珠ちゃんは、まぁくんが大好きだって分かってるの…… でも、奏汰くんは珠ちゃんの一番の理解者で…… 大切な存在だから……」
痛い程…… 鈴奈ちゃんと知抄ちゃんの気持ちが伝わって来たんだ