Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第84章 綺麗なお母様…
カズside
もう!本当……何回!翔ちゃん泣かせたら……余りのバカさ加減に自己嫌悪
カズ『……ありえない……』
翔ちゃんが捉えた意味と違うんだからね?
ウチの母さんのハッチャケぶりには、時々親父も兄貴も俺も付いていけなくて。ケド母さんの明るさで我が家が救われてたのは確かで
翔「二宮さん。大丈夫ですよ?私みたいな……」
で、この娘(こ)はなぜにこうも極論に……ずっと『君が大切』って伝えてるの全然信じて貰えてないのかな?
俺の悪い癖。傍観者みたいになってしまうトコ。フォローの言葉言わなきゃいけないのに
颯汰「せーの!」
颯汰.奏多.拓.玲「翔ちゃんが『この子はダメ』だなんて言われるわけないじゃん?」
鈴奈.知抄.愛実「翔ちゃんならカズくんのマミと仲良しになれるよ!」
健.凛.瑠璃.那緒「翔(しょーちゃん(ちゃ)。いいこ」
『翔ちゃんなら大丈夫!』
俺が言いたかった言葉
大野さんは杏さんに、潤くんは梨佳さんに
智.潤「カズ(くん)の邪魔やダメ出しする他に、翔ちゃんと珠稀ちゃんが落ち込んだ時に全員で励ますのも"総ツッコミ"。今みたいにフォローしてみたり、頭のいい子たちだよ。ホント」
って
杏、梨佳「皆。良い子ばかりね」
雅紀「良い子ばかりだね!明日まぁくん特製のホットケーキ作ってあげる!」
子供達「ヤッター!」
珠稀「良かったわね!皆!さあ。もう休む支度始めよう!ね?」
子供達「はーい! おやすみなさーい!」
大野さん、杏さん、潤くん、梨佳さんが帰って……
さっきまでの喧騒は何だったの?って位静かで
翔ちゃんを談話室に誘ったんだ。きちんと伝え直すから
カズ「ありえないってのは、ウチの母さんの事だよ。もう少ししたら紹介するから……って言ったのにさ。翔ちゃんの気持ちも考えないでゴメンね?不安だよね?それなのに俺……翔ちゃんなら大丈夫!泣かないでゴメンね……俺を信じてないとか遠慮とかじゃない。不安から出た言葉なんだよね?大丈夫!母さんの暴走は俺が止めるから!」
翔「アハハ!はい、私も二宮さんを信じています!」
漸く笑ってくれたけど……一つ不満があるとしたら
カズ「俺の事、ソロソロ名前で呼んでくれません?」