Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第83章 お母様に?ぇ?
翔side
本当に良かった
健ちゃんの幸せを、自分の事のように喜ぶ子供達を見て
健ちゃんの泣き顔…… 心から心配する子供達
皆が幸せになって欲しいって心から願ったの
それにしても、瑠璃ちゃん、凛ちゃん、那緒ちゃん、健ちゃんの甚平姿可愛すぎ!
私と珠ちゃん、甚平を見た瞬間一目惚れ!
苺柄! 可愛い! それになんてったって! ボタニカル柄最高!
カズ『来年、皆で浴衣着てお祭り行くか?』
本当に一瞬の表情の変化を…… 見逃さない人だ
そのヒトカケラでも分けてくれたらって
翔『その才能、ヒトカケラでも分けて欲しいです』
カズ『確かに。最初はアタフタしている翔ちゃんたけど。いつの間にか、誰よりも相手を深く理解して、深い愛で、その人を想う事の出来る翔ちゃんが。俺は大好きだよ』
翔『何か…… 最初の言葉はケッコーな……』
カズ『日本語って難しい…… ゴメン気にした? 一生懸命で可愛いって意味だよ?』
ナンデそういうコト、サラッと言うかな?
頬が熱っつい!
大笑いしてるの。二宮さん
翔『もう! カラカワナイデ下さい!』
カズ『カラカウの俺の趣味! 諦めてね(笑)』
二宮さんには口では勝てないんだから、諦めようって思ったの
でも、本当に褒め言葉なら嬉しいって……
思っちゃう自分がいて……
珠稀『それこそ諦めて(友達以上恋人未満)から恋人になろうよ?』
簡単に言ってくれちゃって……(友達以上恋人未満)から恋人になるにはどうしたらいいの? 教えてよ……
カズ……「ありえないよね?」
お母様のmail
from マミto カズくん
《いつ翔ちゃんに合わせてくれるの?》
二宮さんのお母様、私の存在を知って下さっているらしいけど
カズ「……ありえない……」
そうだよね? 私は別に……
思いの外ショックを受けている自分に…… それにショックを受けてしまって……
智「二宮くん、翔ちゃん泣かせたら〆る!」
不意に智さんの声がして、二宮さんが慌てたように
カズ「違うよ翔ちゃん!」
何が違うの? もう勝手に涙が滲んできちゃって
カズ「俺としては順を追ってさ。先走り過ぎなんだよ母さん……」