Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第82章 大団円の中男達はそれぞれ何を思ったか?②
雅紀side
珠稀ちゃん。貴女はいつも凛としていて、俺には眩し過ぎる位、美しい女の子なの
実家の中華料理の店を継ぐ。って子供の頃から決めて……
父.雅雄(マサオ)『落ち着いて考えろ! お客様の立場にたって考えろ!』
普段は面白いのに、当たり前なんだけど仕事となると別人で、怖かった親父。色んな店で躓いて、最後の砦の実家でも自信喪失……
これでも意外と何でも器用にこなすタイプだったのに。1年前の秋何も言わないけどキット…… お袋、カズの母さんに
母.紀湖(キコ)『雅紀を店で頼めないかな?』
って、言ってくれたんじゃないかな? カズの方から
カズ『畑違いだけど、イタリア料理挑戦してみる気ない?』
俺は背水の陣って、自分的に必死だけど中々。そんな時、カズの事情で知り合った珠稀ちゃん!
一目惚れ! アタック開始したけど…… 直ぐに抱えている物の大きさに
(俺が支えるなんて大それたこと無理じゃねぇか?)
って…… けど子供達に対する優しさ、仕事に対する姿勢。そして何より俺に的確なアドバイスをくれる女の子
珠稀『自分は、予防線を張ることで傷つかないように…… ただ自分を守る為に……』
小さい時に、余り恵まれた環境で育って来ていない珠稀ちゃん……
どれだけの涙を流してきたの? 人が怖くて、震えている女の子
珠稀『結婚前提のお付き合いは……』
本気で思ってんの。珠稀ちゃんが結婚して男女の営みを拒むとして、俺は一緒に生活するだけでもって……
漸く彼女になってくれた…… 色々クリアしていかなきゃいけない問題はあるけれど
ただデートをする! ランチをする!
それだけで、同じ職場で働ける様になって
俺は今幸せの絶好調なの!