Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第72章 スカラフレース…とキュロット
翔「凄い決断されましたね」
カズ「大勢の人に料理食べてもらう…… 達成感がある。でも子供達の為に…… って思い始めてさ、相葉さんは少数精鋭の料理作った方が…… どうしてもパニクったりすると。ね?」
そう。俺と相葉さんは園でお世話になる事にしたんだ
翔「じゃあ、お店は?」
カズ「佐藤さんに責任者任せて。丹部さんにも。ずっと師匠と話し合いをね。その後からチョー先生と……」
翔「え? 園の事が後?」
カズ「うん。事務長、嘱託医? 看護師、管理栄養士…… 保育士、児童指導員、家庭支援専門員? 心理療法士、ソーシャルワーカーさん達…… えと……」
翔「生半可な気持ちで決めたんじゃないって分かります! 今言った人達と真剣に話を…… 私が言いたいのは…… そんな危ない橋!」
カズ「背水の陣。丹部さんと佐藤さんに有利な条件と、店の権利の譲渡とか。妥協したく無い事が沢山あって。自分を追い込んだら必死さが相手に伝わると思って…… お陰でスゲー好条件で…… 俺は新しい道に進めるんだ!」
翔「相田さんが、半年で定年なのに誰も次が…… とか不思議で…… 子供達の調査のおかげで、9月から。っていうキーワードが。皆を、園を考えて下さる二宮さんと、相葉さん。チョー先生が、子供達の身の上とか、お二人に話をするの許した…… 『そういう事だよね?』って大きい子供達が…… だからもしかしたら? って……」
カズ「ホント侮れん! 相葉さん冗談も下手…… あれだけヒント出し過ぎって…… ゴメン。今頃…… 健ちゃんと知抄ちゃんどうなった?」
翔「時田先生一般論で…… でも健ちゃんの不安と重なって。……吉川先生は時田先生に『子供達の為、事務手続き頑張ってるの知ってるよ』って言われて一層…… でも、知抄ちゃんの為! 一番の最善策は? って考えてたら私欲より…… 知抄ちゃんのありがとう…… に号泣されて……」
あ、ちなみに、子供達(俺達の事)ヤッター! の大合唱でしたよ(笑)