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Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N

第58章 自分の弱さを認められる貴女が好き 


 カズ「何か話して翔ちゃん? 俺だけが話してる……違うね……ようやく貴女と……先ずは俺が話さなきゃ前に進めないよね?」

 翔「本当は……聞きたくはないんです……けど」


 唇に乗せて言い掛けて、飲み込んだ言の葉……

(言えないよ……)

 カズ「優しいんだから……翔ちゃんは……なぜアンナ人選らんだんですか? ダロ?」

(……!)

 カズ「ハッキリと……言おうか? 大バカ者って……思った事をさ……」


 言いたい事、思った事は有り過ぎるの……

 二宮さん程の人が……って


 翔「……オオバカモノ……」

 カズ「アハハ! 可愛い過ぎ! カタコトって!」


(笑うなんてヒドイ!)


 これでも勇気振り絞って……

 二宮さんから離れ様としたのにっ! 


 離してくれないっ! ……力強いから無理だし! 

 カズ「離れないでよ翔ちゃん……」


 頬が熱いし! ズルイよぉ! 


 安心出来る場所……二宮さんの胸の中、胸の鼓動……

 安心出来る人……二宮さん……


 翔「いつもズルイィ!」

 カズ「うん……」


 ゃ……そんな瞳で見ないでよ……


 ーコンッコンッ! ー


 ビクっ! 

 不意討ちのド派手なノック……

 それでなくてもバクバク言ってた心臓が……ウルサクハネテ……


 カズ「……確信犯か……同じパターンだね? 奏汰くんだろっ?!」


 二宮さんはナゼ奏汰くんて? ……

 そう叫びながら扉を開けると……

 確かに奏汰くんと知抄ちゃんと、珠ちゃんが……ホントだ

 珠稀「ゴメンなさい二宮さん。コッチの話は終わったからもう良いかなと……」

 カズ「イエイエ珠稀ちゃん。俺達も終わった所だからさ……スンゲー良いタイミングだね? 奏汰くん? 知抄ちゃん大丈夫? 俺も話を聞くよ?」


 知抄ちゃんは少し吹っ切れた表情……

 奏汰くん確かに悪い顔して……


 珠ちゃんは呆れてる? 
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