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Moonstone キミはキミだよ【Kazu.N】

第9章 優しい人


 翔side

 〈大野智の部屋〉

 達筆な手書きで青色のペンキ? かなで書かれたプレート

(だれもカウンセリング室だって思わないだろうなぁ)

 いつ来ても思うんだよネ。

(コンコン)

 智「ハァーィ」

 間延びした返事ちょっぴり舌ったらずな。

 扉を開け

 翔.ゆな『こんにちは。智さん』

 ゆなちゃんと一緒に挨拶すると。

 智「こんにちは。いらっしゃい。翔ちゃん、ゆなちゃん」

 ふにゃんとした笑顔で迎えてくれたのは、私の母方の従兄大野智のさん。

 自分の事を〈オイラ〉って、でも大事な話の時、極たまに怒りの感情を見せた時〈俺〉って……可愛いがってくれる大好きな人なの。

 優しいの。8つ上で頼れるお兄ちゃん。いつも穏やか、気持ちが落ちたり、やさぐれてしまったときに笑顔を見るだけで心がスッと軽くなるの。

 私のためにこの病院に勤めてくれているんだ。

 いつもアノ人に会った後、私とゆなちゃんをカウンセリング室に呼んでくれて話しを聞いてくれるの。

 淡いオレンジ色のソフアセットにゆなちゃんと並んで座り、前に智さんも座わったんだけど

 智「ん? ゆなちゃんどした?」

 いつもの柔らかい表情の智さんも瞳に強い光をたたえ、ゆなちゃんを心配そうに見て。

 私もゆなちゃんを見る。真剣な表情で決意? 
 なにか言いたげな? 

 翔「ゆな……ちゃん?」

 どうしたの? 


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