Moonstone キミはキミだよ【Kazu.N】
第52章 …理不尽だよね…
潤side
雅紀「なんで? センセー?」
潤「すまない相葉……」
理事長「ついこの前の月曜日、5/7…… イヤ4月に話したと思いますけど?」
学長「親御さんの要望ですし」
顧問「宜しく。松本副顧問」
怒りで、怒鳴りそうなるのを耐える
教師一年目だった俺を、野球部の副顧問にした学園理事長
学長、野球部顧問の放った言葉
俺には信じ難いものだった
高校野球の全国大会の予選前まで、代わりに野球部の指導を……
分かってる。夏の甲子園予選で自分が指揮を取りたいから
そして、俺が何よりも許せないのは、エースだった神林より、去年入学してきた相葉の方が実力が上で
エースの座にと。年末の冬頃に、顧問の方が相葉を正式なエースにしたくせに……
前のエースだった神林を、故障したこともあってマネージャー的な立場で部活動に残したくせに……
今さら
顧問「神林をエースに戻しなさい」
顧問の言葉の裏に見えるもの
権力あるものからの、圧力に従わざる得ない空気