Moonstone キミはキミだよ【Kazu.N】
第111章 命の誕生⑤
カズside-喫茶店-
(あ!戻って来た)
克実「ゴメン二宮くん遅くなって」
カズ「本当ですよ。忘れられたかと思いましたよ!全く何分待たすんスか?」
克実「悪かったよ!このハゲあがった頭叩かせてあげるから許してよ」
って、そう言ってよ?本気で禿げ上がった頭をさ、俺の目の前に突き出されても困るんだけなんスけど…
克実「イタっ!」
カズ「何よ!自分が叩けって言ったんじゃん!」
克実「言ったけど… それ叩いたとは」
あぁ相葉さんに『武器!』と言われたデコピンですからね(笑)
けど手加減をしたんですけどね?
軽くピン!って
カズ「イイじゃん!何か頼めば?店員さん、めっちゃこっち見てるんだけど?」
克実「あぁ、すみませーん!ホット下さい!あ!二つで!」
注文中に、ジェスチャーで、人指し指で自分を指して、それから数字で2を示して、克実さんに合図を送ってやる
克実「全く… 二宮くんは大人をからかうモンじゃないよ!話が進まないだろ!ハイこれ相葉くんから…」
カズ「ありがとう」
確かに… 話が進まないや
ホントにさ、ある意味俺達のお遊びに付き合ってくれる克実さん。俺の癖。と言うか、楽しみで、からかっちゃって遊んでるけどさ…
本当に克実さんには感謝してんだよ?
メッセージとかさ、録音した本人が、宅配で直に送ればいいだけの話なのにさ。他の郵便物とかはさすがに違うけど…
声の手紙だけは… 相葉さんにメッセージを送りしたい人は俺に送ってくるの。それを俺は今みたいに克実さんに預けて…
返事は、相葉さんが都合付く時、急がしい時は数日後とかになるし…
相葉さんから克実さん。そして俺から相手へ
最初の頃は、皆、相葉さんが心配で、相葉さんは、特にゆなちゃんが心配で
頻繁にメッセージ預かってたんだけど、皆、遠慮の塊で、気遣い屋の人達ばっかですからね?
俺が大変だって。俺の事を心配してくれてさ。10日に1度の頻度で、皆、同じ時にまとめて俺にメッセージを送ってくるようになってさ…
俺が宅配に相葉さんのメッセージを、皆に送る時の代金をさ
相葉さんメッセージと一緒に寄越してさ
カズ『自分の分もあるから一緒でいいよ』
って言ったのに
雅紀『けじめだから』
って