Moonstone キミはキミだよ【Kazu.N】
第104章 許せねぇよ!
カズside
ー東京.領の滞在するホテル一室ー
この……四日間長かった
領さんが……俺の心をザワザワ揺さぶってくるなんて
領さんの東京での研修? 学会? ん、なのどっちでもイイヤ!
土.日.月と……我慢して我慢してさ……
昨日は休みたいんだろうから! って1日だけ又、我慢してやって……やっと今日!
領さんの許可も得たし、俺は彼の滞在するホテルに押し掛けて事の真相聞こうと……
チョッと苛立ってたんだ…… だってさ!
領「すまなかった……」
カズ「それだけ? 俺、領さんには感謝しているよ? 翔ちゃんの事兄貴として、俺がいない間守ってくれてるの知ってるから。けどさ、今回の事は許せねぇよ! なんとなく翔ちゃんへ気持ちを……抱いてんだろうな? ってさ。けど……どっちつかず……だからこういう事になったんだろ?」
俺は冷静でいるのに必死だった。一歩間違えたらさ翔ちゃんは……
カズ「慕ってくれている女の子、ずっと支えて来てくれたんだろう? 領さんだって思わせぶりな態度とったりして。で、翔ちゃんにも優しくして……『お願いだから領さんの事奪わないで』って言ったらしいじゃない? 翔ちゃんは驚きながら『不安にさせてご免なさい。私と領さんは従兄妹なんです。私が危なっかしいからいつも守ってくれて。でも、貴女が誤解をする様な態度私が取っていたのだとしたら……本当にご免なさい。それに安心して下さい。私には好きな人がいるんです』って……」