第89章 パパとパパの弟

　-ピンポン-

　皆で楽しくお喋りしてたのに

　一瞬で緊張状態に……


　リビングに入って来た人……


　おじいちゃま、おばあちゃま


　貴弘「政弘？」


　パパの……　弟さん？　


　芳乃「翔ちゃん、元気にしてた？」

　翔「はい。おばあちゃま」

　彰弘「相変わらず面白いな!　カズくんは」


　パパと叔父様の所だけ……　空気が違うみたい


　おじいちゃま、おばあちゃまと、カズセンパイの話を笑って聞いていて、カズセンパイも普段通りな感じで、寝坊した話して３人で大笑いしてるの


　パパの隣で控えめに……　実代さん


　政弘「久しぶりだね。兄貴」

　貴弘「何年経ったか？　忘れたな……」

　政弘「親父と母さんと色々話して……　これまで悪いけど俺は、次男だから実家は継がなくても良い。とか、思い込んでた所もあって……　初めはね……　今の仕事を継いで良かったと思ってるんだ」

　貴弘「政弘……」

　政弘「兄貴そんな深刻な顔するんなって……俺は自分も巻き込まれた。って思う事で数年は納得させてた。確かに親父と母さんの気持ちも考えてその事に加担したし。ゴメンなさい。俺も結婚して子供がいるから分かるよ。妻を亡くしてどんなに悲しかったか……　良かったね。又、翔ちゃんと再会できて」


　泣いてる……　おじいちゃま。おばあちゃま


　政弘「翔ちゃん？　初めまして。今度うちの息子にも会ってね？」

　翔「初めめまして。叔父様」