第82章 持ちつ持たれつ

　翔side

　翔「私の方が幸せです。カズセンパイ。ゆなちゃん、２月のプロ野球のキャンプの時、相葉センパイに会いに行って、約１年振りに再会して嬉しそうだったのに……　高３の最後の期末試験少し成績下げてしまって。ママさんと専門学校で取り戻すって約束をして……」

　カズ「うん。相葉さん､やはり厳しい環境みたい。けど、このあと後半戦の前に少し休みあるから、その時ゆなちゃんに会えるように頑張るって言ってたよ」


　良かった……　寂しいのに……　強がってゆなちゃん……

　翔「遠距離恋愛は、お互いが努力しないと長続きしないんですね？　カズセンパイ？」

　カズ「そうだね。俺は身をもって体験しました。翔ちゃんも、ゆなちゃんもさ、俺や、相葉さんの為に無茶だけはしないでよね？」

　翔「無茶？　好きな人の為に頑張るの当たり前の事なんじゃないですか？」


（カズセンパイ小っちゃくため息ついてる？　私が良かれと思ってした事とかで……　迷惑したのかも……　気づかないって……　私）