Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第53章 ジューンブライト?~苺~
亜子「のん見せて!」
結衣「私にも!」
亜子.結衣「ハァ綺麗!!」
ヤマト.タケル「キレイかぁ? シュチョウがさ?」
亜子「考え直そっかな?」
結衣「うん乙女心知らな過ぎよね……」
のん「少し座っていい?」
亜子.結衣「あ、疲れた?」
人は幸福を手に入れると永遠に失いたくないと思って……
失ったらどうしようって……
カズくんに貰らった世界にたった一つだけの指輪
1月に手術をしたばかりでリハビリとか続けてたんだけど
ホントうちのお兄ぃ達、パパも……ママ……
ずっと……この人がママなんじゃないか? って……思い続けて来た……
もう少し入院が続くって担当医の松岡先生は……
なのに……呆れられたんだよ?
だって一人一人3/3迄に
『どうにかならないか?』
掛けあったって……もう恥ずかしくて!
皆『今日だけは!』
で一時帰宅。でトドメの
のん『もう! この歳になって誕生日なんて!』
ヤマト.タケル『何で? 大事な妹の誕生日を祝わない兄が世間にいるのか?』
ウチだけです! 五万といるもん! 祝わない兄妹は!
亜子.結衣『諦めなよ』
亜子はともかく結衣迄……引く位に呆れてて
でもなんだかんだ嬉しいと思ってる自分も居る訳で……
それにしても
ヤマト.タケルの俺様気質!
亜子と結衣に嫌われても知らないから!
でもね。ヤマト.タケル兄ぃの言いたい事も分かるの
Aquamarineの上には大好きなアイドル赤色王子様の誕生石Garnetが
その下にはカズくん誕生石Moonstone
左右出会った11月のTopaz
派手……
ヤマト「婚約指輪にしちゃチョット派手すぎない? 色味が……」
タケル「気持ちは分かるけど……愛を詰め込むとこうなる? 四つの石の間自分の誕生日ちっこいパールで……」
亜子「ヤマトさんその気持ちが嬉しいんですよ?」
結衣「タケルさんプレゼントとかしないタイプなんですか?」
……うちの兄ぃ達はプレゼントとか……
彼女の誕生日とかしなさそう……
のん「亜子も結衣も、物じゃなくて気持ちが欲しいんだよね?」
ヤマト.タケル「「なるほど分かった」」
のん「え? 待って婚約指輪?」