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Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】

第44章 急変①~K ~


 ヤマト「分かった! 頼む!」

 心配そうに、結衣ちゃんを見て、タケルを睨み付けると、のんちゃんを追いかけて行った

(走ると…… 何?)


 ヤマトの後を追いかけながら、とてつもない不安に襲われて……

 俺…… 俺さ、のんちゃんが身体丈夫じゃないって聞いてたのに

 詳しくは知らない

 知ろうともしないで…… 一人よがりな思いだけ押し付けて……

 何が守るだよ! 


 のんちゃんを傷付けて! 友人達も傷付けて! 


 ヤマト「のん!」


 ヤマトが…… 叫び

 駆けよった先……


 のんちゃん! 

 恐怖感…… 絶望…… 哀しみ…… 後悔……


 身体を半分失うような……

 のんちゃん倒れて居て

 呼吸が上手く出来ないのか


 のん「ひぐっ、はっ…… はぐっ」


 ヤマト「カズ!! 救急車! 俺のポケットから袋出してくれ!」


 俺はただ言われるまま……


 ヤマトはのんちゃんに

 ヤマト『落ち着いてゆっくり息して大丈夫』


 と口元に袋を当てて……


 ヤマト「カズ! 声聞かせてやって!」

 カズ「のんちゃん大丈夫だよ……」


 救急車が来て…… 酸素マスク付けられて……


 その姿に涙が溢れて……


 ヤマト「のんが納得する言葉…… 説明出来るか? 納得してお前を許したなら…… 俺も許す」

 カズ「分かった……」


 俺は考えている事や、すべき事を伝えて

 取り敢えずは分かってもらえた事に感謝し

 のんちゃんの身体について尋ねたんだ


 のんちゃんは今、救急隊員の適切な処置の おかげで眠っている

 俺とヤマトは、両側から片手ずつ握りしめていた


 ヤマト「子宮筋腫からくる貧血…… 鉄分の注射…… 花粉アレルギー…… 牛乳飲めるけど量飲むと蕁麻疹…… 心臓は軽い疾患…… 突出して悪い症状はないけど、日常生活あまり無理はしないように……」


 震えた声音で、涙浮かべて……


 俺は…… 涙止まらなくて……














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