第28章 初デート～K～

　のんちゃんの希望は水族館

　俺、0小学生以来だ（笑）

　正直ハズイなぁ。とか思ったんですけどね

　のんちゃんと一緒だから気合い入れましたよ！　

　のんちゃん長い黒髪を二つに結って……

　膝上丈？　タンポポ柄のワンピース可愛い過ぎる……気合い入れて頑張んないと……


　しっかし、凄いんだよ。今の水族館!　俺もテンションあがりましたよ


　のん「カズくん綺麗ね!　ありがとう連れて来てくれて!」


　キラキラした瞳で、お魚さん達を水槽にピッタリとくっ付く様に見ているのんちゃん


　その純粋さに俺はクラクラ。良かった……喜んでくれて

　俺、凄い感動中なんです


　のん「カズくん、クラゲさん達怖いくらい綺麗ね？」


　クラゲさん達の水槽に感嘆の声をあげてる!　

　魚やクラゲに、"さん"をつけ呼んでいてさ
　可愛いくて堪らない!　


　再び会えた奇跡無駄にしない！　俺がキミの笑顔を守りたい


　イヤ、守る!　


　漠然とした希望が、確固たる希望に変わった瞬間だった


　イルカショ―を一番後ろの席で見ながら、可愛いらしく手を叩き、笑顔でイルカさん達に声援を送っているのんちゃん


　その笑顔俺に向けてよ！　

　綺麗だ……


　のんちゃんの横顔を見つめていたら


　のん「カズくん？　イルカさん達可愛いね!」

　って……

　カズ「のんちゃんの方が可愛い」


　って言ったら、ポッてほっぺたを桜色に染めてさ


「うぅ～」

　ってほっぺた両手で抑えてる!　

　もう可愛い過ぎでしょ！　

　反則的な可愛さです!　


　ヤマト.タケルが溺愛しているのバカみたい!　

　って呆れていたこと深く反省します

　俺も深く溺愛するって核心しました

　ハイ


（マジ早く、のんちゃんと両思いにならないと……）


　他の奴とのんちゃんが……の図を想像しちゃって……

　あり得ねぇ!　


　のんちゃんが、不思議そうに俺を横目で見ている

　だよね？　

　イルカさん達観てたら普通自然と笑顔になるハズだもん


　勘違いさせちゃったんだよね

　のんちゃんが哀しそうに顔を曇らせて


　のん「カズくん？　ごめんなさい。私バカみたいにハシャイじゃって　……具合い悪い？」


　って……

　あぁ……　俺のバカ!　

　せつかくのデートなのに!