Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第17章 本当の事教えて~苺~
時が、止まるって本当にあるんだね
私の言葉に、場の空気が止まってる
けど、ヤマトにぃは一瞬で冷静に戻ると
ヤマト「何故そう思ったの? 検査結果に間違えはないよ」
って
ヤマトにぃはポーカーフェイスだから、タケルにぃを見ると肯定する様に頷いてる
(でも、だって……)
納得出来なくて、何度も確認しちゃって……
のん「なら、パパに聞く!」
パパは大手銀行の頭取で日本中にある支店を見て回ったり、日々忙しくて。
(他の仕事もあるだろうけどね)
帰って来ない時も多いけど、今日だって土曜日なのにいないの。
でも、優しくて心が広くて、暖かくて……私には午後の13時から14時は用事のある時だけ電話して良いって……っいうか連絡を入れる暗黙のルールなの……
(今気づいた……パパも私の事、監視してただけなんだ……)
悲しくて、やるせなくて、涙出て来た……
ヤマト「なら確かめなさい」
ってヤマトにぃが……
ようやく、カズくんに会えたのにって悲しくて
カズくんが私の事、悲しげな瞳で見つめていた事
ヤマトにぃタケルにぃも、心配そうに電話している私を見てた事
亜子と結衣が祈る様な表情で、にぃ達に
亜子.結衣「嘘じゃないですよね?」
って
もう一度確認してくれていた事を知らずにいたんだ