Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第94章 落ち着いてなんて!無理だってば! ~K~
のん『カズくん…… あのね……』
3月半ばのある日
カズ「ぇ?」
今のんちゃんドコにいるって言った?
カズ「のんちゃん、ご、ゴメン、ど、ドコ?」
(病院? ナンデ)
仕事を終え、カエルコールをしようとしたタイミングでのんちゃんからの電話
俺、激しく動揺しちゃって……
もう一度ドコにって…… したらナゼか切れた電話……
少しして、のんちゃんからMailで
のん《カズくん、今病院にいるの。待ち合い室だから電話は…… 話は帰ってから。予約もしないで来たから…… 遅くなっちゃって…… お夕飯支度出来てなくて、ごめんなさい。冷蔵庫に昨日の…… それか、コンビニとかで好きなもの買って先に食べていて下さい》
あのね! のんちゃん!
《病院》って聞かされて、先に食べて待ってるとか出来る訳無いでしょがっ!
兎に角! こういう時は、亜子ちゃんと結衣ちゃんなんだけど…… あまり身体の丈夫じゃない、のんちゃんの為、悲しいけど……
こういう時を想定して保存してある文面から
カズ《のんちゃん、病院に居るそうです。何か聞いてませんか?》
取り敢えず、皆にでは無く、亜子ちゃん結衣ちゃんと、お義母さんに送信して
大体が、こういう時って事後承諾で、俺から皆へ、亜子ちゃんや結衣ちゃん、お義母さんから
『病院に居ます。病院です』
って パターンが多いのに……
二人と、お義母さんは
この事は把握して無いって事?
会社のデスクで、連絡を待つ間の長く感じた事……
怖いくらいの恐怖心……
亜子《タケルさんでは無く、松岡先生に聞くと…… トモちょっと違うけど、兎に角そちらへ……》
結衣《騙っててご免なさい。松岡先生に、お聞きになると…… タケルさんでは無く……》
タケルでは無く、松岡先生に? 帰って来た返事は……
タケルの担当の、心理面では無くて……
松岡先生に? けどチョっと違う初め
そして、本当は二人も何かしら知ってるはずなのに?
冷静じゃない時に、車なんか運転して事故ったりしたら…… 俺はタクシーを捕まえて
とにかく病院に急いだんだ