• テキストサイズ

猫恋

第2章 【裏】気のままに/海



「ねぇ、のぶ」
「ん?」
「好きになってくれてありがと」

 部活仲間であるのぶと恋人になれるとは思わなかった。最初に告白した時も驚いた表情は見れたけど、すぐにいつもの笑みで応えてくれた。

「どうしたんだ、いきなり」
「日頃の感謝をお伝えしたくて」
「俺もおんなじだよ。ありがとう」

 恋人になって何が変わるとかそんな急に起こらなくて、どうしたらいいのかわからなかった。でも、のぶは受け身かと思えば行動をしてくれたこともあった。それが嬉しくて、恋人になれた実感が湧いてきた。

「うん。私は幸せ者だよ」

 そのおかげで恋人だからって何かを無理に変える必要はなくて、お互いのペースでいいんだってのがわかった。

/ 16ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp