第26章 ウィンターカップ〜桐皇VS誠凛〜前編
それに反応した青峰はクルリとボールを背中から逆の手に持ち変えた
若松「(うわ!?)」
それに全員があっと見つめる
そしてリコはと父、景虎に言われた言葉を思い出した
景虎「リコ……ただの仲良しこよしはチームプレイとは言われねぇつったの覚えてるか?」
リコ「うん」
景虎「特にそれが顕著なのは火神だ」
景虎はそう言いペットボトルの水を飲んだ
景虎「ポテンシャルは“キセキの世代”と何ら遜色はない。なのに今まで一対一でやりあえた事がない。それは何故か……」
リコはすぐに閃いた
『答えは簡単だ。大我が心の何処かでテツを頼ってるから。“キセキの世代”を倒すためには、テツと力を合わせるべきと考えているんだろうが、それが大我の能力に蓋をしてる。……ジレンマしか、言いようがねぇが……テツが頼れる“幻の6人目”であるかぎり大我は未完のままだ』