第15章 帰ってきたゴール下!
そのすぐ後ろには降旗が見えてた
パスを出す?
そうすると大我はピタリと動きを止め少し下がる
ここで普通にパスでも良いけど、それだけじゃダメだよ?
“キセキの世代”に勝ちたいならな
ヘルプに一瞬足止めされるだけで、すぐに立て直す
勝つためには1on1で仮に抜けなくても、崩すか隙をつくる
大我は前を見ながら考えているようだ
黒子「火神君、さん!」
『「!」』
大我は振り向き、俺は大我の後ろから覗く
息がキレてるテツ
火神「黒子!」
『テツ』
黒子「ちょっと話し……良いですか?」
月明かりでぼんやりと映し出される影