第12章 インターハイ予選〜秀徳戦〜
高尾「っ…」
情ねぇ…なんで泣いてんの俺
『和成。泣くことは別に恥じゃねぇよ。それだけ必死だったんだからな。和成には頑張ったで賞をやるよ』
高尾「なんだよ…それ…」
クスクスと背中越しに笑う声が聞こえる
『意外と人気なんだぜ?俺からの頑張ったで賞は』
軽口を叩きながらも決してこっちを振り向かない
高尾「マジ…敵わねぇな」
ポツリと呟く
なんで俺もこんな厄介な奴を好きになったんだろうな…
『和成』
名前を呼ばれ、ふと顔を上げるとこっち顔を向けて優しい顔して笑っている
厄介でも、面倒くさくても…コイツだから好きになったんだな…
高尾 side終