第3章 神崎/発情猫
「あぁっ、あんっ、あぁっ」
「ゆめ、ゆめっ」
今日の撮影は生殺しであった。鬼龍殿の時はあやうく昇天しそうになったが、ゆめの時は抱きたいのに抱けなかった。今回の趣旨を考えれば我がゆめを前に手を出さないようにするには腕を拘束するくらいがちょうどいいのは確かだが…
「はぁっ、らめ、いっちゃぅ、いっちゃうのぉっ」
「存分にいくと良い。先程は我ばかり気持ちよくしてもらってたからな」
「そぉまく、あぁっっ」
ゆめに惹かれてこうして恋仲になったが、我もゆめも仕事とはいえ、他人と身体を合わせなければならない。
最初は今日の撮影を楽しみにしていたが、仕事とはいえゆめをこの手で抱けないのはつらかった。
「あぁんっ、らめ、おかしくなっちゃぅぅっ」
鬼龍殿に止められなかったら我はあの場でゆめを抱きつぶしてしまうところだった。
なんとかゆめと共に家に帰ってからは即座に寝室に入って、ゆめのまんこに自身を入れてからは存分に抱いているはずなのにまだ求めて仕方がない。
「あぁっ、あんっ」
「ゆめっ、もっと、もっとっ!」
「ひゃあっ、そぉまぁっ」
ゆめの身体は熱くて、気持ちよくて、いつだって我を受け入れてくれる。申し訳ないし、ありがたいし、思うところはたくさんある。
「ゆめっ、そろそろっ」
「ぁぁっ、あぁんっ」
何度も絶頂させたからか、動くのをやめるとゆめがそのまま寝てしまった。仕事の後で無理をさせた自覚がある分、申し訳ない想いだが、満たされているのも事実だった。
「はぁ…ゆめ、愛してる」
まだ面と向かって愛を囁けぬが、いつかきちんと言いたいものだ。