第6章 芽生えたのは
風と共に消えてしまい、
劇中同様の妖精と同じ存在。
初めは得体の知れない子だったが
『あなたに会えない間をどれだけ待っていたか』
なんだか気になって
『あなたはあの人の子なの?』
『あなたと会えて嬉しい』
会えた事が嬉しい
『これからもあなたは一緒にいてくれる』
一緒に
その名の台詞と自分が思っていたことが同じ様に思えて、そう考えた自分が驚いて、恥ずかしくて身体が赤く染まる事に気づく。
(これは・・・・・・!!!!)
これはあれだ。
(自分は名が好きなのかもしれない!!!)
恋を悪いとは思わない。けれども、自分にそれが来るとは思ってなかった。
そう思いつつ舞台を見れば輝く名の姿。
それにまた恥ずかしくなり、目をそらそうとした瞬間
名と目があい、ますます恥ずかしくなる澤村だった。