第2章 メモリアルアルバム
俊哉「ねぇねぇ、ちゃん」
「ん?」
嬉しそうにネイルを眺めていたちゃんが小首を傾げて俺を見た。
俊哉「明日、俺達の結婚式じゃん」
「うん」
俊哉「俺達、出会って明日でちょうど2年でしょ」
「そうだね、あっという間だったね」
俊哉「うん、でねでね、2年間ありがとうという気持ちと、これからもよろしくって気持ちでプレゼントを用意したんだ」
「えっ、ほんとに?」
俊哉「うん!」
そう言って出来立てホヤホヤのメモリアルアルバムを見せた。
俊哉「じゃ〜ん!!今までの写真をメモリアルアルバムにしてみました!!」
「わぁ〜!!」
彼女は懐かしそうに1つ1つ見ていった。
「ちゃんとコメントも書いてある!!」
俊哉「そうだよ」
「すごいねぇ。これ作るの大変だったでしょ?俊くん仕事で忙しいのに………」
俊哉「そんなことないよ。ちゃんに喜んでもらおうと思ってさ」
ちゃんはとびっきりの笑顔と、ほんの少し目を潤ませて『ありがとう』と言った。
「ここはコメントだけ?」
俊哉「ここはね………」