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promessa

第11章 後日談ーデート編ー後ー




待つこともなく観覧車に乗る。


「すごくゆっくりなんだな…」

「そういうものなんだよ」

暗く小さくなっていく街並みを見る。ライトアップが綺麗だ。

「飛影はこういうのは昔から…人間界来た時からよく見てたの?」

「…こんなにゆっくり眺めたのは初めてだ。」

「綺麗だね…この時間が止まってしまえばいいのに…」

「止まっちゃ駄目だろ」

冷静にツッコまれて雰囲気をぶち壊される。

「…でも、こうやってお前と見る景色は特別に見える」

「え!?」

普段なら絶対言わないことぼそぼそと口にする飛影に驚愕する優愛。

「……気がする」

「気がするだけ?」

呆気にとられた。
向かい合って座っているが暗くて飛影が景色の方を見ている為、どんな顔で言っているか窺えないが。


一番高い位置に着き、絶景に魅せられる。


「飛影、今日デート楽しかったよ…ありがとう」

情緒に流され素直に礼を言う。

飛影はチラッと優愛を見るがすぐ視線を逸らす。

暫くお互い黙っていたが。

「優愛」

「ん?」

気が付くと飛影が近くにいた。
じっと顔を見つめていると唇を奪われた。

驚き顔を真っ赤にする優愛。
思ったより深く口付けされ心拍数が高まる。
息が苦しくなる頃には離された。

「フッ…続きは家でな」

「バカッ………」

俯く優愛に飛影はニヤリと笑っていた。

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