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promessa

第6章 想起4



飛影が出て行ってから時が流れ
遠くの空で何か渦巻いてるのが見えた。

「何だろう…飛影大丈夫かな…」

そっとミサンガを眺める。

数日後

幽助達が眠っている飛影を優愛の所へ連れてきた。
慌てて抱きとめベッドに寝かせ体中の泥などを濡れタオルで取る。

「ふふ、飛影の寝顔はやっぱ可愛いな」

蔵馬から聞いたが黒龍波を2発も打ったそうだ。
飛影頑張ったねと頭を優しく撫でる。
ふと飛影の手首のミサンガを見るとちゃんと結んであった。
今度は切れなかったんだ…きっと辛い戦いの中でも必死に守ったんだろうなと勝手に妄想して嬉しくなる優愛。

朝の強い日差しが飛影を照らす。
その暖かさを感じた途端、目を覚ますと隣で優愛が寝ているのに気付く。
それを見てほっとする飛影。
そのまま愛おしい表情で優愛の髪にさらさらと触れる。
寝顔を見ているとその唇に触れたくなるが
思い留まる。

「…ん?」

優愛が目を覚ます。

「起きたんだね、おはよう飛影」

「ああ…」

嬉しいはずなのに仙水との戦いで飛影は気付いたことがあり
それがどうしても悲しくも悔しいことである故に素直に笑顔になれなかった。

「飛影?どうしてそんな顔をするの?」

「……すまん」

切なそうに呟く。
そしてベッドから降り窓から出ようとする。

「もう行っちゃうの?起きたばっかなのに…」

飛影は優愛を一瞥すると去って行った。

それから飛影はしばらく優愛の所に来ることはなかった。
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