第1章 「取り戻し」
リビングは、静かだった。
それもそうだ………。
誰も居ないのだから………。
朝食………買いに行かないと………。
ドンドンッ!!
扉のノックが聞こえた。
にしても………乱暴だった。
俺は、扉を開けた。
そこには………。
「おう!おはよう、カルツ!!」
黒のタンクトップ、黒のジーパン。
茶色のブーツ。
少し黒っぽい肌で、茶色のショートヘア。
瞳は、青色。
ジン・ザベル。
それが、彼の名前みたいだ。
ジンが俺の腕を掴み………。
引っ張る………。
「うわぁっ!?」
「朝メシ、早く買いに行こうぜ!!」
俺達は、店に向かった。