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朧月夜

第3章 【裏】思い思われ/あんスタ鳴上


「見てみて! 今日はゆめちゃんがヘアアレンジしてくれたのー!」

昨日はゆめちゃんをたくさん充電出来て、しかも仕事に行く前にゆめちゃんが魔法使いのようにヘアアレンジをしてくれたから今日のお仕事はいつも以上に頑張れそう。
思わずKnightsのみんなに自慢してしまうくらいに。

「出たよ、ナッちゃんの惚気…ふぁ…眠い…」
「凛月先輩、これからrecordingなのですから寝ないでくださいっ」
「あんたたち、騒ぎすぎないでよ…まったく…まあ、ゆめちゃんにしては上出来じゃないの?」
「でしょー!」

司ちゃんは婚約中だけど、Knightsはみんな結婚している。
アイドルだし、あんまり奥さんのことは公にしない方がいいんでしょうけど、ファンも奥さんも大事にしている私たちはお互いに支えあっているのもあって、あえて結婚する時にマスコミにも報告するようにしているから聞かれてもなんら問題はない。

「今度のオフはゆめちゃんに髪を切ってもらうのー。楽しみだわぁ」
「ほんと、ナッちゃんは奥さんにデレデレだねー」
「だって、大好きなんですものー」

ゆめちゃんは、真面目で色々と考えこんでしまうところがあるけどそれは全部アタシのことを思って気遣ってくれる。たまに大胆に行動してくれる時は私の女心をときめかせてくれる。魔法つかいのようにいつもみんなをお姫様にしてしまうの。
そんなゆめちゃんが大好きで、愛おしい。
それにアタシの前では魔法使いからお姫様になるところはどんな女の子よりもずっと綺麗で愛おしいのよ。

「そういえば、聞いてよ。ゆめちゃんの職場の先輩が鬼龍先輩の奥さんだったのよ」
「え!?」
「…マジ?」
「あれ、みんな知らなかったの?」
「泉ちゃんっ、なんで教えてくれなかったのよ?」
「別に教える必要もなかったでしょ。それに俺よりナルくんの方が会う確率高いでしょ」

まさかゆめちゃんの魔法使いが鬼龍先輩の奥さんだとは思わなかったけどね。たまにペディキュアとかヘアアレンジとか憧れの先輩にしてもらったって嬉しそうに報告してくるのはとても可愛いんだけど、毎回先輩に妬いてたのよね。
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