第3章 主、大好き
政府から届いたという新たな刀、一体次はどんな子なんだろうか?
もう、亀甲のトラウマからか変な汗が止まらない。
こんのすけ「何をやっているんですか?早くしないと日が暮れてしまいますよ」
主「わ、わかってるよ…」
痺れを切らしたこんのすけに指摘され、私は新たなる刀に両手を翳した。
再び、刀が人型になる様にと念じた。
すると、再び先程の様な美しい桜が舞った。
主「やっぱり綺麗…」
?「綺麗って、俺の事?」
桜の中から現れたのは、赤い瞳が美しい愛らしい顔立ちの男の子だった。
?「俺は加州清光、沖田総司の刀だったんだ」
主「あー初めまして。私は此所の審神者、苗字 名前です」
加州「主…?じゃあ、俺の新しい主なんだ!宜しくねっ」
ニコッと笑んでくれる加州。
か、可愛い…!亀甲には悪いけど、亀甲とは全然違う!!!
何だろうか…清い!
私の前に座り込む加州に、私も微笑み掛けた。
加州「俺の主は可愛いね、で…俺は一振り目だよね?」
主「か、かわ…!?」
えええ!?言われ慣れない事言っちゃダメだよ加州ぅぅ!
照れるから、っていうか慣れなすぎて頬に熱が集まってしまう。
主「あ…いや、加州は二人目なんだ。一人目は亀甲貞宗、仲良くしてね?」
加州「なんだ、俺が主を独り占め出来ると思ったのになー。でも良いよ、主が言うなら仲良くする」
独り占めとか、可愛過ぎかよ…。
少し不服そうだけど、素直で良い子だなぁ。
加州の手を取って再び笑い掛けた。