第26章 アブノーマルなご褒美
さて…後は、今日から自分で送らなければならなくなった報告書の作成だ。
正直な所、気が重い。あった事をそのまま書けば良いのだが、まだ不慣れな仕事…何をどう書けば良いのか分からない。
溜め息を吐きながら、審神者部屋の襖を開けた。
すると…。
亀甲「…ハァ…ハァ…」
主「ま、間違えました!!!」
バタン!と、私は勢い良く襖を閉めた。
理由は簡単…真っ裸に赤い紐で縛られた姿、そんな格好で四つん這いになっていた。
主「え…ええ!?今の何!?まさか敵襲?え、亀甲は誰かに襲われたの!?」
私は身体を反転させ、閉じた襖を背に固まっていた。
もう頭が混乱して、ぐるぐると同じ考えが渦巻く。
何とも卑猥で異常な…見てはいけないものを見てしまった様で、動揺で目が泳ぐ。
駄目だ、私の幼稚な脳みそで理解出来る訳が無い!
すると不意に襖が開き、後ろから抱きすくめられた。
亀甲「やあ…遅かったじゃないか、ご主人様。待っている間に…とても高まってしまったよ」
主「う…うわぁああああああああ!!」
腰に当たる自分には無い存在に、悲鳴を上げた。
当然だ、私は処女なんだぞ!
しかし意外にも、亀甲の大きな手に口を塞がれてしまった。
亀甲「そんなに大声を出して…僕はあまり他人に肌を晒したくは無いんだ」
主「むぐ…ぅう…うーーーー!!」
おいこら、今がっつり晒しとるじゃないか!!
一番、私に!晒しちゃいかんだろ!?普通そうでしょうが!!
突っ込みたくとも口を塞がれ、それすらも叶わない。
そのまま亀甲に審神者部屋へと連れ込まれてしまった。