第21章 恋の宣戦布告
お鍋お鍋…と、おお!煮物だ!
しかも肉じゃが!はああ…このホッとする感じ、良いなぁ。
やっぱり和食でも煮物は、香りを嗅ぐだけでほっこりする。
今朝作ってくれた食事は料亭か!?と思う様な本格的な見た目で味も本当に美味しかった…夕食は、家庭的で優しさを感じる。
燭台切はお母さんだ…。
燭台切「主、その鍋じゃなくてこっちをお願いしたいんだけど」
主「あ、はーい」
燭台切の隣へと行けば、次は優しい出汁の香りと微かに香る海鮮の良い香り。
鍋を覗き込みじっと見るも何か、は分からず燭台切へと視線を移す。
主「美味しそうだね!これ何ていうお料理?」
燭台切「料理名は無いんだ。海老をそのまま生地に包んで水餃子にしたのを、吸い物にしようと思ってね」
海老の水餃子のお吸い物???
燭台切は定番料理だけじゃなくて、アイデア料理まで出来るのか…凄いなぁ。
主「燭台切は凄いね、まるでお母さんみたい。ふふ、私も見習わないと」
燭台切「お母さん…?ふっ…くく…あははっ!主は、本当に突拍子もない事を言うね」
え…そんな笑うとこ?
元はと言えば、こんなにお料理上手な燭台切が悪いー。
私なんか足元にも及ばない位…彼の作る食事は完璧だ。
いやもう本当…伊達政宗さん、ありがとう!!