第2章 初めての顕現
亀甲「ああっ…ご主人様は追われる方が燃えるんだね!ふふ、追うのは得意だから任せて。ご主人様…愛の力で捕まえてみせるよ!」
主「わあああ!?く、来るなああああ!!」
こんのすけ「はあ…何をやっているのだか」
こんのすけが助けてくれる訳も無く、私はいとも簡単に亀甲に捕まってしまった。
そして現在、四つん這いになった亀甲の上に座らされているのだった。
主「こんのすけ…」
こんのすけ「はい?」
主「これ…私がヘンタイに見えない?」
こんのすけ「審神者…安心して下さい、見えますよ」
主「ちょ…どこぞの兎に角明るい人みたいな指摘カンベンして!?」
もう嫌だ。
自分の尻に敷かれ、ハアハアと息を荒くする彼に目を向ける。
頬を紅く染め、此方に熱っぽい視線を送ってくる亀甲から思い切り顔を背けた。
え、何この子こわい。
っていうかもう、線が細いのに折れやしないか不安だわ…。
主「亀甲…重くない?」
亀甲「そうだね…ハァ…ご主人様はもっともっと太ってくれた方が良いね。その方が僕も高まるっ」
主「うん。ごめん、聞いた私が馬鹿だった」
こんのすけ「自覚出来て良かったです」
このクソ狐ぇぇぇ!
人が大人しくしてれば付け上がりやがって!
まあ…言わないけどさ。はあ、私って超ヘタレじゃない?