第14章 新しい家族
顕現札に口付け、そっと刀身に触れさせる。
すると、またもあの美しい桜が舞った。
主「やっぱり綺麗…刀剣男士の心の清さ、なのかな?」
?「へぇ…そんな風に思って貰えるなんて嬉しいな」
主「昨日から来ていたのに…一人にしちゃってごめんね?」
?「僕は燭台切光忠。主は優しいんだね?当初決まっていた本丸ではなく、君の元に来る事が出来て嬉しいよ」
…はうあ!?
イケメンだけど…誰かに似ている様な…?
主「そんな事を言って貰えるなんて、私の方こそ嬉しいな。私は審神者の苗字 名前です、これから宜しくね?燭台切」
燭台切「真名を…?あ、ああ、僕の方こそ宜しくね。さて、厨は何処か教えて貰って良いかい?」
え…厨?
もしかして、お前らの粗を探ってやるぅぅぅ!みたいなのじゃないよね?
えっと…うん、ちゃんと片した筈だ…多分。
主「く、厨ね?こっちだよ」
私は燭台切を台所へと案内した。
燭台切「僕の前の主、伊達政宗公は大変料理好きな将軍でね…」
言いながら燭台切は芋等の食材を手に取って見ていた。
そして…うん、良かった。ちゃんと片付けてあった…。
燭台切「主、皆を呼んで広間で待っていてくれるかい?今日の昼餉は僕に作らせて欲しいんだ」
主「え!?私、作らなくて良いの!?」
燭台切「ん?主の作った料理か…食べてみたいけれど、今日は僕に任せて?」
………。
燭台切の笑顔に押される様に、私は皆を呼んで広間で座って待っていた。
14人と増えた人数の中、私は小狐丸に言われて上座とやらに座らされた。