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君の声で
第13章 8年経って
「じゃあ行こっか」と奥の部屋を案内される。
彼の後ろを静かについて歩くその移動中に、後ろにいる佳奈が私の手をそっと握った。
振り返っると手を握ったまま優しく微笑えむ彼女。
一瞬強くなったその手の力と温もりに、何故か泣きそうになった。
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