第1章 センラ*おもちゃの使い方
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「ねぇセンラ、これどうやって使うの?」
僕には幼馴染がいる。
同い年のはずなんやけどそいつは童顔でちっちゃくて何故だか妙にロリっぽくて地味にえろい。
まぁ、夜に1人で歩かせたらロリコンに犯されそうな感じの子やな。
そんな可愛い可愛い幼馴染が聞いてきたことに答えようと後ろを振り向いて、紳士的な笑顔が崩れるくらいにギョッとした。
「え、そ、それどうしたん⋯⋯?」
「えっとね、お兄ちゃんの部屋にあったから持ってきたんだけど何かわからなくて⋯⋯それでセンラに聞こうと思って持ってきた!」
「お、お兄様のやんな?凛のやないんやな??」
彼女の小さな手に握られているのはゴム製の全体的にピンクと白で統一されたシンプルなデザインの電マ。しかもクリに当てれる突起付きの便利物。
所詮、大人の玩具である。
まじかよお兄さん⋯⋯、と凛を汚された気がして項垂れる僕に、彼女はそんなの知らないとでも言うかのような笑顔で「どうやって使うの?」とキラキラしながら聞いてきた。
⋯⋯⋯もういい、これでも凛も僕もいい歳だ。
少しくらい進歩があってもいいじゃないか。
「ええで、教えたる」
「ほんと?!お兄ちゃん変なの持ってるなぁって思ってたんだよねぇ。これで謎が解ける!」
えへへ、とはにかむ無知な彼女をこの手で汚すのは気が引けるがもう僕らも高校生。
これくらいの快楽知っていて損は無いだろう。
センラに対しての無防備さはいつもどうかと思っていたが、その無防備さが今日初めて役に立つことになる。
電マをまじまじと見つめる彼女に「ここ座って」と自分の膝の上をぽんぽんと軽く叩けば素直に背を向けて膝の上にちょこんと乗っかってきた。
あー⋯⋯肌柔らかぃ⋯⋯
あまり布の面積がない部屋着を着ているせいで密着度が高く、いつも以上に意識してしまうが仕方がない。
「これはマッサージ機やねん。」
「そうなのか!てことは、凝りとかとってくれるの?」
「せやで。こうやってな⋯?ほぉら、肩に当てると気持ちええやろ?」
ヴーーヴーーと鳴る音がどことなく卑猥に感じるが純粋な彼女は何も知らない。
「あぅ⋯⋯っ、ぁ、ほんとだ、気持ちぃ⋯⋯っ、」
「(うわぁ⋯⋯えっろ⋯⋯)」