第29章 私の未来
まさかあの時、あの人達とぶつかった時、あたしの人生は終わったと思っていたんだ。
せっかく犯罪者の名前を隠して入った学校なのに。
あたしはまた犯罪者の施設上がりの子だと思われ、酷い目で見られるのかと
けど違った。
それはあたしの運が良かったのもある。
犯罪者の両親が花院家の人で、葵と出会って、あたしの家族がどんな人達か知って、本当に大変な日々だった。
でもあたしの隣には愛する人がいて、あたしを守ってくれる人がいて、永遠に変わらない友達がいる。
初めの頃はこんなこと想像出来ただろうか?
あたしは出来なかった。
まさかこんなにも自分が幸せになれるなんて。
だから、あたしは、あたしを変えてくれた人達に感謝する。
そして、これが、あたしが望んだ未来だったと。
運命だったんだと。
鈴音「恋華!!写真撮ろう!」
恋華「今行く!」
ありがとう。
あたしの想い人、友達、家族。
大好き
END