第38章 悲しいこと
大野side
その夜 翔くんに聞いた。
ベッドの上で 翔くんは 明日のスケジュールを
スマホを見ていた。
智「翔くん…。」
翔「んー?何?」
智「僕で良かったの。」
翔「え?」
翔くんは スマホを落としていた。
智「翔くんのような人には
やはり しっかりしている女性がいいのかなーって」
翔「あのね?智くん…。俺には
智くんと子供たちがいればいいの。
現に父さんたちも 喜んでいたでしょ?」
智「うん…。」
翔「だからね 智くんが
気にしなくてもいいの!」
智「翔くん…。」
翔くんに抱きつく僕を
優しく 抱き締めてくれる。
翔くんは 誰にも 挙げたくないし
勿論 子供たちだって 挙げたくない。